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日々を紡ぐ

誰かに

夜、母が来た。
実家にいるおばあちゃんネコのチョビが、
胸に腫れものが出来ていて、出血するほど
舐めてしまっているのだという。

「医者はなんて言ってた?」と聞くと、
「なんかもう、...乳がんなんだって。」

なんだかいつもおどおどして、なのに
実はとても甘えん坊な猫だったチョビ。
最近はすごくやせて、後ろ姿が
痛々しいほど細かった。

舐めているということは、痛いのだ。
それを自分で何とかしようとしているのだ。

痛みに耐えて、ただ死を待っている。
何も言わずに。

誰かに、電話したかった。
こんなふうに、ネットの上で言葉を
並べ立てるんじゃなくて、
誰かに、今の自分の気持ちを
自分の声で、自分の言葉で伝えたかった。

でも、誰もいない。
女々しいというのは分かってる。
でも、自分でもどうしようもない。
by january_4stars | 2017-05-27 23:29 | Comments(0)

日々思うこと 感じること