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日々を、紡ぐ

果てない

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果てない景色のなかで








誰に

会いたいですか

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# by january_4stars | 2018-08-22 14:01 | Comments(0)

この国で

海沿いの道を

バイクを走らせて

糸満市に入り

しばらくすると





沖縄  ひめゆりの塔にたどり着く


意外だったのは

ちいさなお子さん連れのご家族や

僕と同じか

それより若い世代の方の姿が

多く見られたことだ



資料館の展示を観て  思う


どうしてこの国は  また

同じことを繰り返そうとしているのか



膿と  排泄物と  腐臭に満ちた

戦場の病院で

負傷兵の看護に当たった

ひめゆり学徒隊


目の前で

砲弾が炸裂する

血まみれで

誰かも分からなくなった顔

砲弾の破片で

腹を裂かれて死んだ学友

手足の吹き飛んだ姿




まともな人間で  こんなことが

自分や

自分にとって大事なひとたちの身に



起こることを望む者が

どこにいるのだろうか


でも

そのときは

それが正しいことだと

みんな

思い込まされた



お国のために

喜んで死ね

これが

ほんの少し前に


僕の生きる国で

実際にあったこと

何もできない

けれど

忘れないでいたい

忘れてはいけないのだ
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# by january_4stars | 2018-08-19 21:30 | Comments(0)

こころ

こころの広さと

自分の生きる場所の

風景の広さは比例する

と言ったのは


難病を患う   叔母でした


人間なんて


ちっぽけなものだ


その風景を前にして

そんなふうに思える場所が


あるといい



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# by january_4stars | 2018-08-19 19:50 | Comments(0)

そら が すき

そら は



忘れ薬


さびしい こころに



よく 効きます


見上げれば



 どこまでも 


どこまでも


広くて

大きくて



そして 優しい



少しだけ


自分にも


あのひとにも




優しく なれるかも




知れない

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# by january_4stars | 2018-08-15 21:38 | Comments(0)

交わる

僕が初めて女を知ったのは

19歳の夏


北海道の弟子屈町

僕は酪農実習生として

その年の4月から

牧場に住み込みで働いていた




「おやじー!」

彼氏の運転する車から降りた彼女は


そう叫びながら

そこの牧場長と抱き合って再会の挨拶を交わしていた

その時のことを


今も鮮明に覚えている



その人は 僕がやってくる以前に

そこに住み込んでいた



僕より10歳ほど年上の彼女は

小柄で でも

その内に

狂気とも言える激しさを持つ人だった



彼女は しばらくの間

またここで働きたいと

やってきたのである

彼氏は 彼女を置いて

そのまま帰っていった




彼女は

ワーキングホリデーを利用して

オーストラリアやニュージーランドにいたことを

いささか過剰なほどに

周りに誇示した

性的な経験値も

僕より遥かに高いことが

彼女の言葉の端々から伺えた

事実

その北海道の牧場に

彼女が現地で出会った男性から

国際電話がかかってきたほどだ


かなりの男性遍歴があったのだと思う



当時

あらゆる点で経験値の乏しかった僕は

彼女の凄まじさに圧倒されながら


彼女の見てきた世界と その経験に


強く心を動かされた




誘ったのは

僕の方だった

と思う


「もし僕だったら

美栄ちゃんのような人を放っておかない」

僕のその言葉に

彼女はびっくりしたと

後に僕に言った



それが


僕の心からの言葉だったのか 

どうか


とにかく僕は


ただひたすら

女性に触れる経験をしたかったのだと思う






僕は 
3人きょうだいの真ん中で


上は姉 下は妹


とはいえ

今まで 女性と手をつないだことも

キスしたこともなかった


例えば

誰か好きな人ができて

映画に誘ったり

食事をしたりと

そんなまともな付き合いなど

全く経験がなかった


もちろん

僕もその歳の男なりに

性的なことへの関心はあった


映画を見たり 恋愛小説を読んで

男と女のことについて

知識として 

知っては いた



でも

本当は 

何も知らなかったのだ

僕は





ある日

彼女が腹痛を訴えて

部屋で休んでいた

彼女の部屋に行ってみると

彼女は 思ったより元気そうだった


彼女が

「おなかをさすって欲しい」


と言う


僕はその通りにした

気がついたら

僕らは抱き合っていた


「なぜ出会ってしまったのだろう・・・」


耳元で 彼女が囁いた



それ以来

僕らは家の人たちの目を盗んで


僕の部屋で逢うようになった


窓を開けると


月明かりが 何もない牧草地の丘を照らす


唇を重ねる

ゆっくり 舌を触れ合わせる

なんだか 夢を見ているようだった


自分の身にこんなことが起こっているのが

信じられない思いだった


彼女の服を脱がせる



夜の闇の中に

彼女の肌が

白く浮かび上がる

乳房に触れ

その先端に くちづけする



「本当に 女の体に触るの 初めてなの・・・?


すごく気持ちいい・・・」


その言葉を聞いて

僕は

男として認めてもらえたような気がして

嬉しかった


僕は

女の体というのがどういう反応をするのか

一つ一つを吟味するような気持ちで


彼女に触れていった





そして



あの夜



彼女の運転する 牧場の軽自動車で

僕たちは

屈斜路湖に向かった


確か

星を見るためだったのか



今はもう 思い出せない




湖から少し離れた道路に車を止めたあと

彼女は言った

「エッチしてから帰る・・・?」

僕が

「いいの・・・?」

と聞くと

彼女は黙って頷いた



僕らは黙って

服を脱がせ合った

「とって」


彼女は背中を向ける


僕はブラジャーのホックを外した


キスをする

なんて激しい・・・


何も身につけていない

彼女のそこに触れる


温かく濡れていた




下になった彼女が 腰を浮かせる


 僕は一気に 

彼女のなかに入っていった


瞬間


彼女は苦しげな表情で 喘いだ


数回

僕は彼女の中で動いた


そして 僕は

あっという間に

弾けた








車の中で


しばらく寄り添って休んだあと

僕たちは牧場へ帰った






後になって聞いた話では

昨夜

誰かが

車で僕らを追跡していたらしい


狭い田舎のこと


牧場の奥さんが

そのことを 僕に告げた






その後


彼女の僕に対する態度が一変した





早い話


およそ男らしさのない

人生経験の乏しい あまちゃんの僕を

一人前の男に叩き直してやろうと思ったらしい



実際 彼女は

牧場長夫婦のいる前で

面と向かって僕の至らなさや未熟さを罵倒し

平手打ちさえ飛んだ



それは 激しいものだった

彼女が去った後

牧場長夫婦は

僕が自殺するのではと思ったらしい


ただ

この夫婦からして 初めから

僕のことを

精神が病んでいる男と思っていたようだ

彼女と一緒になって

僕のことをなじってもいた


今にして思えば


彼女の 僕に対する攻撃的な態度は


 僕ら二人に対する 

牧場長夫婦の批判的な目を逸らす意味もあったのだ


しかし

僕は彼女の激しさと その傲慢さに


耐えきれなくなっていた


そして 

僕は彼女に 牙をむいた



最後に彼女は


僕に向かって

「何も出来なかったあ・・・

悔しいよう・・・」


と言って泣いた


そして 彼女は

迎えに来た彼氏の車で 

牧場を出た



「にいちゃん 痩せたんじゃないの・・・?」

そこで一緒に暮らしていた

牧場長のお母さんが言った


彼女と別れた後

65キロあった僕の体重は


50キロ台まで減った



彼女との関わりの中で

いかにエネルギーを消耗したか

ということだった




しばらく経ったころ

牧場長と僕宛に

彼女から小包が届いた


中には手紙と

アルバムが入っていた




彼女が牧場滞在中に撮った写真


美しい 夕焼け

手紙には


3ヶ月ほどインドとネパールに行くと書いてあった


今の自分には必要な経験だから と


その手紙は まるで

小さな炎のように

僕の中に燃え続け

10年後



僕がインドに行くきっかけとなった


「いつか またあなたに会いたい」




でも それ以来

僕は彼女に会っていない


生きているのだろうか

どこかで






彼女との交わりは


文字通り 僕にとって

命がけのものだった


激しくぶつかり合い

傷つき 血を流した


それが僕の


女との

初めての交わりだった













仕事が終わって

駅に向かう

電車を待つ ホーム

雑踏
 

たくさんの ひとの中を


ひとり 歩く 


なぜだろう

こんなに 寂しい


こんなにも たくさんの人たちの中で


僕はきっと 誰よりも孤独だった






本気で あなたと 関わりたかった

心が泣き声をあげる

深いところで あなたと理解し合いたかった



でも

 こんな気持ちですら

独りよがりなんだろうか


相手のことを見ていない

僕の 

独り相撲に過ぎないのだろうか


一体どこに行けば

 出会えるのだろう


誰かと 本気で 交わりたい


僕の中の 魂の叫び


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# by january_4stars | 2018-08-10 22:37 | Comments(0)

日々思うこと、感じること