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日々を紡ぐ

I miss you





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前略

M・Kさま




少し前から、


雨脚が強くなってきました。


今日は全国的に荒れ模様だと、


ラジオの天気予報でも言っていました。





いま、どうしていますか。


突然あなたがいなくなって、


僕も含め、


たくさんの人が、


寂しく、そして

残念に思っています。




いつも明るい笑顔で


挨拶をしてくれたあなた。




誰に対しても分け隔てなく


優しく

接してくれていたあなた。






心の中では、


何か

よほど大きな葛藤を


抱えていたのでしょうか。


でも、

最後にお会いした時は、


そんな雰囲気は

微塵もなかった。




それが、

あなたの

プロ意識だったのでしょうか。











ぼくは昔、


とてもひどい形で


職場を追われたことがあります。





27歳のとき。


専門学校を卒業後、

入職した障害者施設で、


一人の利用者から、


入った当初から、


殴られるなどの暴行を受けていました。





周りの職員からは


指導力が足りないと言われ、


僕なりに努力しましたが、



8月のある日。



その利用者が殴りかかってきたとき、



ぼくは、


握りしめた拳で


彼の顔面を殴りました。





次の日、


僕は


施設長から呼び出され、


自主退職という形で



その職場を去りました。



そのときの


施設長の言葉。



「(利用者の)彼には

なんの罪もないんですよ・・・」



いまでも


この言葉は忘れません。


自分がしたことの

悔恨ではなく、


その


不公正と理不尽に対する


怒りとともに、です。





周りの人間からは、


非難を浴びました。





誰かに理解して欲しかった。


僕が、


どれだけ追い詰められていたか。



どこにも行き場がなかった、


この気持ちを。





















それから、



10年以上の月日が流れました。



いま、



あの時のことを振り返ると



僕は、



「あれで良かったんだ」



という思いです。



もし僕が


あのまま


福祉の世界にいたら、


間違いなく



僕はこころもからだも、



ボロボロになって死んでいました。




そこから脱出する手段としては



いささか手荒であったにせよ、




今の僕は



今の場所で、



それなりに



良い毎日を過ごせています。










長々と


自分語りをしてしましましたが、



何が言いたいかというと。






何かを変える、というのは


特に若い頃においては、


程度の差こそあれ、



暴力的なものなのではないか、


ということです。


もっと違う言い方をすれば、


路上で人を刃物で刺せば、


犯罪になります。


でも、

病院で、


医者がメスで体を切り裂くのは、


これは手術であり、

治療と呼ばれます。









規範や倫理は、



大事なのかもしれません。



ですが、




本当に


自分を救いたいと思ったときには、




そんなものに



かまっちゃいられない。



そんなときが



ある。

誰からも理解されて、




賞賛されて、



受け入れられる。


全てが

丸く収まるようなかたち。





でもそれは


実は、


人間の人間らしい姿では


ないのではないか。

僕は、


そう思っています。








M・Kさん。


挨拶もできないまま


さよならになってしまったのは


正直心残りです。



でも、



それはきっと、


あなた自身のためだったんですよね。





いつか、


より成長したあなたに、


どこかでお会いしたいです。










偉そうに


いろんなことを並べましたが、


僕は

あなたよりもよほど、

いろんなことがわかっていません。




だから、


これからも

少しずつでも



ましになっていけるように


努力したいと思います。


雨音が


大きく聞こえてきます。


これから


一気に寒くなるようです。


どうか


お身体を大切に。



早々




















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# by january_4stars | 2021-11-22 15:33 | Comments(0)

持ちもの




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きょう、


燃えるように赤い、



夕空を見ました。





夜には、


少しずつ欠けていく、



月を見ました。








美しかったです。




二度と、


同じ風景は見れないから。



持っている時間には、


限りがあるから。




いつか、


お別れのときが来るから。











いま


持っているものを、


そっと


抱きしめる。




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# by january_4stars | 2021-11-19 20:28 | Comments(0)

どこまでも





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こんな


せまくて


ちいさな


せかいのなかで、





こころ


だけは、



どこまでも


自由に


飛んでゆけますように。




















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# by january_4stars | 2021-11-18 21:34 | Comments(0)

読書大賞






夕方、


長い配達に疲れて


暮れかけた空を見上げた。



月と、金星。




冬の足音が近づく


深い藍色の空に


寄り添うふたつの光は


優しかった。















僕ひとりで勝手に選ぶ、


今年の読書大賞。





年明け以降、


上野千鶴子さんの


女性学・ジェンダー論を読み進め、


その中で知った著作にも触れた。






そんな中で、


今年一番



僕の心の中に残ったのは、


川上未映子さんの


「すべて真夜中の恋人たち」



だった。








自分を否定するものばかりが、


自分はダメだと思わされるものばかりがあふれる




こんな世界の中で、




ちいさくても、






自分の場所を見つけて、



好きだと思えることをして生きる。



そして、


大切なひとたちに出会う。



静かに、

深く

心に残る。


そんな作品だった。


















# by january_4stars | 2021-11-11 21:38 | Comments(0)

小春日和





「小春日和」

晩秋の頃の、

春のように暖かい日のこと。








日が傾き、


夕闇がひたひたと近づく足音が


聞こえてくるような、


そんな時間に


ひとり家にいると、


本当にもう、


どこにも行けないんじゃないか。



そんな気持ちが


心に満ちてくる。










先日、

選挙の速報と


京王線の事件のことが、


まるでサンドイッチのように


繰り返されるラジオ放送に

耳を傾けていた。






人や世の中と関係を作れないから


死刑になりたくて


誰かを殺す。





そんなことを考えたり


行動する

頭や体力があるのなら、


もっと


別のことが出来るのではないか。







憎しみや、


暗い欲望は、


自分の一部分。






何がまともで


何がまともではないかなんて、

僕にはわからない。

決められない。





まともさだけで、


生きてるわけじゃない。






欠落や生きづらさを抱えながら、


それでも


何かをあきらめきれずに



今日も


目を開けて世界を見る。


















# by january_4stars | 2021-11-02 16:52

日々思うこと 感じること